'01 北海道ツーリング


7月29日上陸


AM3:20フェリーの館内放送で目覚める
いよいよ北海道上陸である
甲板に出てみると長袖でも涼しいくらいの気温
天気は晴れ
考えてみると3回目の北海道にして初めてレインウェアを着ずにフェリーを降りることになる
フェリーの中で仲良くなった金髪のニーチャンとバーンストームの人に別れを告げフェリーを降りる



走り始めると気温は14℃
大阪ではこの時期考えられない気温だ
走っているとメッチャ寒い
鼻水がたれてくる
しかし朝焼けの中とともに北の大地はオレをやさしく包み込んでくれる
今日はちょうど富良野でへそまつりが開催される日なのでまずは富良野を目指して走る
途中、空知川の川原に降りてみる
美しい川の流れと照りつける太陽にしばし時を忘れる



そして富良野のラベンダー畑の彩香の里へ
咲いてました!ラベンダー!今年は枯れずに残ってました
丘一面に咲くラベンダーに重なるように見える富良野平野の美しさに息を呑む
続いてファーム富田へ
こちらは観光客だらけでいまいちだった
そして美瑛へ
今回は国道よりも東のパノラマロードを楽しむ
拓真館で写真を見た後吹き上げ温泉へ
途中で十勝の展望台へ
富良野平野が一望でき十勝岳の火口も間近で見ることが出来た
これもいい天気のおかげである
ここに宮沢リエも入ったんだなーと思いながらゆっくりつかる
次に日の出公園でもラベンダーをみる
そして中富良野の森林キャンプ場へ
このキャンプ場に犬と一緒に日本一周をしている人がいた
以前何かの雑誌にこの人のことが載っていたのだが、実際に会ってみると新興宗教の教祖様みたいな感じだった
とりあえずテントを張りねぐらを確保してから富良野のへそ祭りに向かう
見ているとなかなか盛り上がっていてとても楽しそうだった



一緒に参加したかったが、衣装など持っているはずもなく断念した
そして祭りは見るものじゃなくて参加するものだとつくづく思った
そして不完全燃焼のままキャンプ場へ戻る



7月30日


テントに振る雨の音で目が覚めた
ヤバイと思っていると案の定雨漏りしてきたので急いでテントを片付ける
そして雨の中をR237で南下し日高で沙流川温泉に入る
なかなかきれいな施設で気持ちよかった
温泉から出ると雨が上がっていた
空はまだどんよりとしていたが雨が上がっただけでも気分は少し軽くなった
しかしR237を南下しているとまた雨が降ってきた
紋別に入ったところで少し早いがライダーハウス味処西陣に泊まることにする
ライダーハウスに入るとまだ時間が早いせいかだれもいなかったが、荷物だけは置いてあった
誰か連泊している人がいるのだろうと思っていたらその持ち主が入ってきた
この人は少し変わっていて少しだけ挨拶を交わすと「う〜ん」とか「お〜ん」とか言いながら寝てしまった
二人っきりになるのは少し怖かったがオレも疲れていたので少し眠った
少し眠って目が覚めるとその人の姿はなく、他のライダーがいてほっと胸をなでおろした
夕食を済ませて荷物の整理をしていると奴が帰ってきた
「音楽をかけていいですか?」と奴が言うので「はいどうぞ」とオレは返事をした
オレも少し静か過ぎて困っていたところだったからだ
最初はカーペンターズのテープを、次に演歌のテープをかけて歌いだした
その様子は自分で指揮を取ったり寝転がって布団に頭を押し付けたりしながらとても気持ちよさそうに歌っていた
周りの迷惑も考えずに
そしてテープが終わると同時に寝てしまった
一体何なんやろな〜と福岡から来てる坊主頭君と愚痴りながら酒を飲み少しだけ夜の宴を楽しんだ


7月31日




朝起きると雨はあがっていた
草原の中にたたずんでいるサラブレッドたちを横目で見ながら
海岸沿いのR235を襟裳岬を目指して走る
静内を抜け三石に入ったあたりから霧雨になる
襟裳岬に着いたときにはあたりは一面真っ白な霧に包まれていた
霧笛の音だけが不気味に響いていた
晴れたらきれいだろうなと思いながら襟裳岬を後にする
その後も海沿いのR336を走り十勝川の河口付近へ
このあたりで太陽が顔を出しテンションも少しあがる
そして海岸沿いのダートを走っていると突如左手に草原が現れた
ミニ草千里と名づけてしばらくのんびりする



おれはこういうなんでもない所が妙に好きだ
そしてR38で釧路へ
ここでライダーハウスに泊まろうとするが満員だったのでしょうがなく公園でテントを張って寝ることにする



8月1日


和商市場で朝食をとる
そしてお土産を買ってから海岸沿いをひた走る
厚岸を抜けて霧多布湿原のビワセ展望台へ


ここの景色は思ったよりも良かった
眺めは釧路湿原よりも上だと思った
そして霧多布湿原へ
断崖の岬に荒波が押し寄せる風景はダイナミックでgood!
そして落石へ
ここで蛍と正吉が歩いた海岸を発見!
同じように歩いてみる
そして納沙布岬へ
とにかく寒い
走ってなくても鼻水がたれてくる
北海道の中でもここが一番寒い場所だった
そしてR244で北へ向かう途中に風連湖の辺りでキタキツネに出くわす
寒いので体を温めるために温泉へ
野付温泉を選んだのだが、造りは銭湯風だが、湯は本物の温泉で露天風呂もあり気持ちよかった
その後本日の宿泊地の緑ヶ丘でテントを張って眠る


8月2日


A.M.5:30 あまりにも寒いので目が覚める
朝露でベチョベチョになったテントを片付けて開陽台へ向かう
途中で霧雨が降り始める
霧雨のふる開陽台で十勝平野を眺める
雨のせいであまり遠くまで見えなかったが、確かに地球が丸いような気がした
そして養老牛温泉へ
傍らに渓流が流れていて雰囲気最高!
沢から引く水で湯温を調整できるのでとてもいい湯加減だった
温泉で体を温めて次は多和平へ


オレ的には開陽台よりこちらの方が気に入った
目下に広がる360度の大パノラマの牧草地をぼんやりと眺める
そして900牧場へ


ここでホットミルクといも団子を食する
店のおばちゃんと話をしていると、今年は特別寒いらしく
このままの寒さと長雨が続くと農家は大ダメージを食らうとのことだった
農家の人々はオレらなんて比べ物にならないほどこの雨と寒さに対して深刻に考えているのだろうと思った
ホットミルクで体を温めて摩周湖へ
予想通り何も見えません
あたり一面霧で真っ白です
次に屈斜路湖へ
湖畔のコタンの湯に入る
温泉につかっていると太陽が顔を出した
これはチャンスと思い美幌峠に向かう
峠付近は曇っていたが屈斜路湖を一望する景色は良かった
景色を見た後引き返す
しかしこの峠道があまりにも面白いので2往復する
今日はどこにテントを張ろうかと考えていたが多和平の爽快感が忘れられないので
明日の天気に期待して多和平まで戻りテントを張ることにする
多和平のキャンプ場で夕食を食べているとテントのすぐ近くまでキタキツネがやってきた
ためしに「ルールルルルル」と呼んでみたがすぐ向こうへ行ってしまった
蛍はうそつきだと思った


8月3日


テントに降りつける雨の音で目覚める
「天気予報大外れやんけっ!」と一人でぶつくさ言いながらテントをたたむ
出発の準備はしたものの降りしきる雨の中走り出すふんぎりがつかないまま売店でうだうだ過ごす
さすがに暇すぎるので冷たい雨に打たれながらR241を西へと走り阿寒湖畔のアイヌコタンへ
ここでおなじみの熊の家に顔を出し、コーヒーを頂き暖房をつけてもらって体を温めさせてもらう
そして少し雨が小降りになったのを見計らって再び走り出す
道の駅足寄でもみじ丼(鹿肉)を食べたがなかなかおいしかった
しかしもう雨の中走る気にはなれず足寄の大阪屋食堂(ライダーハウス)に泊まる
まだ3時だと言うのにライダーハウスには既に先客がいた
聞いてみると今日は雨だから全く走らずに連泊しているそうだ
ここで日本一周を目指す高校生のチャリだーやZX9R&ZX12Rの夫婦の人達とのんびり話をする
うだうだしていると今回の旅の相棒おがたんが到着
久しぶりの再会を喜ぶ
夜はこの食堂のジンギスカン(800円)を食べて大満足
近くの古風な銭湯で体を温め明日の天気の回復を願いながら早めに眠る

8月4日


やっと晴れた!
太陽がまぶしい!!
それだけでハイテンションになり朝の準備にも精が出る
速攻で朝の準備を終わらせて晴れている間にナイタイ高原へ
心地よい風を体中に受けて草原の中を走りぬける


到着したナイタイ高原はまさに雄大な大自然であった


そしてR273を抜けて三国峠へ
ツーリングマップルに載っているような樹海ロードの写真を撮る


そして岩間温泉へ
11キロのダートを走り温泉まであと300メートルというところで川が道を遮っている
これは渡らなあかんと思い込み荷物満載のインパルスで川を渡る


そうして苦難の道を乗り越えて到着した岩間温泉は最高だった
それから不二川迂回林道を抜けて再びナイタイ高原へ
ここで昼寝をしようと企んでいたのだが寒くて昼寝どころではなかったので諦めた
今日は上士幌でバルーンフェスタが開催される日だったので夜まで適当に時間をつぶす
そして夜8時からバールーングローが始まった
夜の闇に映し出されるバルーングローはあたり一面を幻想的な雰囲気に染めた


そして闇夜に浮かぶ熱気球を見たあと急いで音別へ
そして音別の平山さんの家に着いたのは夜の12時くらいになっていた
夜遅くに着いたにもかかわらず暖かく迎え入れてもらう
ビールも飲ましてもらって結局3時くらいまで宴会をしていた

8月5日


朝6時に起きる
今日は平山さん主催のエンデューロレース開催日で、 その手伝いをするために眠い目をこすりながら無理やり起きる
朝食を頂いてレース会場へ
そこには「これコース?ただの山やん。っていうかここをバイクで登るん??」
というような急斜面が広がっていた
そしてレースの手伝いと言っても観客の整理や雑務などの簡単な仕事であった
だからレースをゆっくり見れてよかった
そしてレース終了後のなおらい(打上げ)にも参加させてもらった
そこでバーベキューをしていたのだが、なぜか妙に楽しくなってきてビールを飲みすぎてしまった
とても楽しい1日だった

8月6日


きのうはビールを飲みすぎたので9時くらいまで寝ていた
今日は昨日のレースの撤収作業を手伝う
そして昼食に特性餃子を頂く
これが強烈なんだけどうまい!
しかも腹持ちもいい!
おなかいっぱい食べさせてもらった
その後も片づけを少し手伝いこれ以上いるとまた泊まっていけと言われそうなので
これ以上迷惑をかけるわけにはいかないと思い出発することにする


平山さんに別れを告げR38に乗って釧路へ
ここでツーリングトレインに泊まろうとするがもうなくなっていたので鶴居のキャンプ場へ向かう


ここで平山邸で仲良くなったタマちゃん&カナコちゃんと合流
ビールを飲みながら少しだけ宴を楽しむ

8月7日


小雨の中朝食をとり美幌峠に向かう
弟子屈のあたりまで来ると雲が薄くなってきてこれはいける!と思い美幌峠へ急ぐ
ところが展望台まであと500mというところでガスって何も見えなくなってしまった
これじゃあしょうがないということで屈斜路湖へ戻る
そして池の湯林道を通ってキンムトーを見る


時間や季節によって湖の色がいろいろ変化する美しい湖と聞いていたが
タイミングが悪かったのか大した事はなかった
そして摩周湖へ
みえた!上手い具合に霧が晴れて真ん中の島がくっきり見えた
やはり摩周湖は美しかった
そして天気が回復してきたので多和平に向かう
ここも天気がよかったので遠くの景色まではっきり見えた
広々とした芝生の上で飲むコーヒーの味は格別だった


この天気が夜まで続くことを祈って開陽台に向かいそこでテントを張ることにする
ところが開陽台に近づくにつれだんだん雲行きが怪しくなり到着したときには霧雨になっていた
星なんてひとつも見えないし、メチャクチャ寒いしでさんざんであった
でもこの日自炊したカルビ丼はとてもおいしかった。

8月8日


朝起きてもまだ霧雨が降り続いていた
ぬれたテントをたたんで出発する
中標津あたりまで霧雨が続いていたが海岸近くまで来ると雨は上がった
そして野付半島まで来ると晴れ間が見えてきた
トドワラを歩いた後売店で昼食をとる
ちょっと奮発して本日のおすすめのしまえび定食を注文する
すると出てきたのはしまえびの踊り食いでプリプリした食感がとても良かった
やっぱり新鮮な海の幸の味は格別だと感じた
それからR335を走り羅臼へ
白樺というライダーハウスでチャンチャン焼きが食べれると言うことなので
3時くらいだったが泊まることにする


そしてライダーハウスで荷物を降ろし時間があったので知床峠を走ることにする
濃霧だったので景色は望めないのだが、走るだけでも走ろうと出発する
ところが峠を越えてウトロ側に入ると濃霧はあっという間に晴れて
こともあろうかウトロ側は雲ひとつない青空が広がっていた
「くそーこっちのライダーハウスに泊まればよかった」と思いながら岩尾別温泉へ
ここの露天風呂は最高だった
木々に囲まれた露天風呂はまさに森林浴といった感じで気持ちよかった
そしてまた知床峠を走って羅臼へ
羅臼側はやはり霧雨であった
この峠はどないなっとんねん!と思いながら熊の湯の入る
相変わらずお湯が熱くてなかなか手ごわい温泉だった
そしてライダーハウスに戻ってお待ちかねのチャンチャン焼きが始まる
鮭、鱒、イカ、ツブ貝、ほっけなどをおっちゃんが豪快に焼いてくれる
まさに男の料理といった感じだ
特にしまほっけと呼ばれるほっけは脂がのっていてとてもおいしかった
焼酎もたらふく飲んで酔いつぶれて眠る

8月9日


今日は朝6時に起きる
本日は最北端まで一気に走りきる移動日と決めていたので7時に出発する
羅臼は晴れていたのだが峠付近はやはり霧
何も見えない峠を越えてR334で北に向かう
網走を抜けてサロマ湖へ
快晴のサロマ湖は最高だった
青い空と湖の色の調和がなんともいえない美しさをかもしだしていた
これこそダートを抜けて展望台までやってきた甲斐があったというものだ
そしてさらにR238で北上


この日は北海道に来て初めて気温が20度を超えた
初めて暑いと感じることが出来た
海岸沿いのR238を眠気と戦いながら走る
そして枝幸町に入ったあたりから雨が降り始める
今日の天気予報は雨だったのでしょうがないと思い合羽を装着
そして小雨の降る中、稚内を目指して 走る 走る 走る
そして夜の7時くらいにライダーハウスに到着
そこのライダーハウスの宿泊者は珍しく若者ばかりで
夜は結構盛り上がり結局1時くらいまで酒を飲んでいた

8月10日


朝起きると雨は上がっていたのだが雲はどんよりしていた
今日は礼文島に渡る予定である
フェリーの時間に余裕があるのでうだうだと準備をする
礼文島へバイクを持っていくかどうかで迷ったが結局置いていくことにする
フェリー乗り場でバイクを預けてフェリーに乗り込む
フェリーに乗ると天気が回復し、太陽が顔を出した
そして礼文島に到着
さまざまな噂が飛び交う全国的に有名な桃岩YH
それを自分の目で確かめるために桃岩荘で2連泊することにする
フェリーから降りると「桃岩荘」と書いた旗を持った男の人と女の人が一人づつ立っていた
「こんにちわ」と声をかけると「お帰りなさい」と元気よく挨拶をしてくれた
トラックで港まで迎えに来てくれていて荷物を運んでくれるというので荷物を預ける
まずは「千鳥」という定食屋にほっけのちゃんちゃん焼を食べに行く
これがバカウマ!今回の北海道ツーリングの中で一番おいしかった
そこから1時間くらいかけて桃岩荘まで歩くことにする
西側の海岸に出るために歩いてトンネルをぬける
トンネルを抜けるとそこには今までの北海道とは一味違ったみたことのない景色が広がっていた
海と空と岩と緑がちょうど良くバランスされた絶景だった
そしてバフンウニを食べるため元地の漁港へ
そこで食べたウニは極上だった
口の中でウニがとろけていく
これこそ本物のウニだと思った
そして噂の桃岩荘へ
そこのヘルパーの男の人達はみんなしわがれた声をしていた
しかし愛想がとてもよくて好感の持てる人たちだった
桃岩荘についてゆっくりしようと思っていたら
本日8時間コースを歩いてきた人達が帰ってきたらしく皆で出迎えをし始めた
男ヘルの人達は屋根に上り旗を振りながら大声で歌を歌っていた


スゲーとおもうのとなんじゃこいつら!と思う気持ちが半々だった
その後風呂に入りミーティングが行われた
そして明日は8時間コースを歩くので早めに眠る
って言うか強制的に消灯

8月11日


朝5:00に起床
それから急いで朝食を食べ6時に桃岩荘を出発
まずはトラックで香深まで送ってもらいそこからバスでスコトン岬へ
スコトン岬はまさに日本最果ての地といった感じだった


その最果ての地からこの「愛とロマンの8時間コース」はスタートする
まずは海沿いの舗装路を歩く
そして急な斜面を登ってタッコロ岬へ
ここから見る景色はまさに絶景だった


晴れた空と青い海と山の緑が言葉を失うほど美しかった
そして漁村の西上泊で小休止


その近くの海岸で穴開き貝を拾う
そして今度は山の中へ
今までは熊笹などの背の低い植物が周りにあり眺めも良かったが
今度は植生が変わって林の中を歩く
道もどんどん険しくなってきて疲れも見え始めてきた
しかし道はどんどん険しくなるし景色は木が邪魔で見えなくなるしでただひたすら歩いた
そして全員が疲れの色を隠せない雰囲気になってきたところで見晴らしのいい高台が表れた


そこで食べた圧縮弁当は相当うまかった
昼食をとり少し元気になって今度は山を下り海岸沿いの岩場へ
断崖絶壁の下に転がる大きな石の上を歩く
そして礼文林道に入ってようやく景色が開けた


そこから見る利尻富士の美しさは格別だった
そして太陽も傾きかけたところでやっと舗装路が見えた
いよいよゴールだと思うと思わず足取りも軽くなる
そしてちょうど桃岩荘についたときに太陽が今にも海に沈みそうだった
みんなで歌を唄いながら水平線に沈む太陽を見送った
太陽が海に沈む瞬間、水面にオレンジ色の水しぶきがたったように見えた
そして夕食をとりミーティングが終わった後今日歩いた仲間たちとしばし団欒を楽しんだ

8月12日


今日はいよいよ礼文島から出発する日である
フェリーの時間まで少し余裕があったので桃岩展望台まで歩くことにする
桃岩荘から出発するとき皆が見送ってくれた


今日の空は快晴ですがすがしくとても遠くまで見渡すことが出来て最高だった


そしてフェリーターミナル近くの千鳥でまたチャンチャン焼を食べる
いよいよフェリー出港の時
桃岩荘の人達が見送ってくれる
礼文島が遠ざかっていくのをみていると
たった三日間だけだったがこの島でのいろんな想いが込み上げてくる
「ありがとう!本当に楽しかった!また来るからな〜〜」
精一杯の声を張り上げて叫んだ
桃岩荘の人達は姿が見えなくなるまでずっとずっと最後まで見送ってくれた
彼らもまた一心不乱に何かに取り組むことで
必死で何かを見つけようとしている心の旅人達のように思えた

フェリーで稚内に到着後とりあえず宗谷岬へ
写真を一枚とってサロベツ原野へ向かう


天気がとても良かったので利尻富士がぽっかりと海に浮かんでいるように見えた


夕日と利尻富士を右手に眺めながらオロロンラインを走りきって遠別川キャンプ場へ
ここで海に沈む夕日を堪能する


風呂に入りたかったので少し遠いが旭温泉に向かう
古びた旅館風の温泉に入った後ふと空を見上げるとそこには満点の星が輝いていた
プラネタリウムみたいな満天の星空の元
芝生に寝転がって流れ星をたくさん見た
空にはこんなにたくさんの星があったのかというぐらい星が輝いていた
天の川を生まれて初めて見た

8月13日


海沿いのR232をひたすら南下する
今日は暑いぐらいの日差しで走っていると眠気が襲ってくる
留萌でR233に乗り換えて北竜の向日葵畑へ


広大な丘にびっしりとひまわりが敷き詰められていてまるで黄色い絨毯のようだった
丘全体を歩いてみたかったが一昨日の8時間コースを歩いた際の筋肉痛がピークだったのであきらめた
そしてまた走り始めるとぽかぽか照りつける陽気な太陽のせいで鬼のような眠気が襲ってきた
恐らく疲れもたまっているのだろうということで札幌観光は却下
早めに江別のキャンプ場へ
今まで一緒に旅してきたおがたんとは今夜が最後の夜になるので
少し多めに買ってきたビールでプチ宴会を開催した

8月14日


今日でお別れとなるおがたんと別れを惜しみながら
互いの旅の成功と安全を願い、硬く握手をかわしてお互いに出発する


R453で支笏湖を抜け道の駅フォーレスト276大滝へ
ここで折原としばしの再会を楽しむ
折原はかなりタイトなスケジュールで北海道を回るとのことで少し心配になった
そして昼食を一緒にとりお互いに別方向へ出発
R37、R5と乗り継ぎ八雲町へ
ここでケンタッキーフライドチキンの実験農場でフライドチキンを食べる
なんとなくおいしい気がした
そしてR278を走り恵山のキャンプ場へ
とりあえずテントを張って御崎温泉へ
真っ暗な中、海を見ながら入る露天風呂は独特の雰囲気があった

8月15日


朝起きると霧雨だった
まあええわと思い最後の北海道をかみ締めながら函館へ向かう
ラッキーピエロで昼食をとりフェリー乗り場へ
そして北の大地を後にした